非ニュートン流体系におけるテイラー·クエット流の伝熱特性に及ぼす粘度分布の影響

摘要

回転式内円筒を有する共軸二重円筒間に形成され るテイラー·クエット流の伝熱特性において，非ニ ュートン流体に関しての知見は非常に少ない．非ニ ュートン性が強まるほど伝熱性能が低下することは 報告されているものの[1]，輸送機構に立ち入った研 究は行われておらず，非ニュートン性による影響の 詳細は依然として未解明である．非ニュートン流体 系では装置内のせh断速度分布に起因して空間的粘 度分布が形成される．そこで本研究では，非ニュー トン性（特に shear-thinning 性）によって局所的に分 布する粘度が伝熱特性にどのような影響を与えるか について，数値解析を用いて検討した．