低温作動化学蓄熱材候補 低温作動化学蓄熱材候補 低温作動化学蓄熱材候補 低温作動化学蓄熱材候補: :: :硫酸イットリウムの脱水·水和挙動 硫酸イットリウムの脱水·水和挙動 硫酸イットリウムの脱水·水和挙動 硫酸イットリウムの脱水·水和挙動 の解析 の解析 の解析 の解析

摘要

近年ベータ硫酸ランタンβ-La2(SO4)3?xH2O (0 ≤ x ≤ 1) の脱水·水和反応がおよそ100-250 °Cにおいて可逆的 に進行することがわかり、中低温域で作動する新たな 化学蓄熱材候補として提案された1) 。しかし、100 °C 程度の低温熱源への対応や、熱出力·蓄熱密度の増大 のためにはさらなる材料探索が求められる。 そこで新たな化学蓄熱材候補として、硫酸ランタン と類似の性質が期待される硫酸イットリウム Y2(SO4)3 に着目した。Y2(SO4)3?8H2O は加熱するとおよそ200°C で無水物となることが報告されており2) 、水蒸気との 反応による再水和が可能であれば化学蓄熱材として利 用できる可能性がある。また、イットリウムは産出量 の多い希土類元素であり、近年ランタンと同様に供給 過剰で安価となっている(酸化物として1 kg あたり4ド ル3) )。本研究では、硫酸イットリウムの脱水·水和挙 動を熱重量測定(TG)および高温 X 線回折 (高温 XRD) により調査した。