ピラゾール架橋二核金属錯体における分子内磁気的相互作用につ いての理論研究

摘要

近年、 単分子磁石等への応用が期待されることから多核金属錯体の磁性に関する研 究が積極的に行われている。1989 年、ピラゾールを一つの架橋配位子にもつ金属錯 体が、もう一方の配位子としてアジドやアセテートをもつとき、その磁気的相互作用 がそれぞれ反強磁性的、強磁性的であることが大川らにより報告された。