拡管方向を限定した多工程ハイドロフォーミングの成形性（大拡管ハイドロフォーミング技術を用いたアクスルハウジングの開発 第4報）

摘要

プレス品の溶接構造である従来のバンジョー型アクスルハウジングを軽量化するため，溶接部を削減して疲労耐久性を向上させた一体型アクスルハウジングを開発し，第1報で疲労耐久性と音振動特性を満足する形状について述べた．また，一体型アクスルハウジングの実現には冷間加工のハイドロフォーミング（HF）で3倍もの大拡管が必要となるため，「交差式可動金型技術」と「拡管方向を限定した多工程成形法」を連携させた大拡管ハイドロフォーミング技術を開発し，第2報で報告した．このうち交差式可動金型技術については第3報で報告し，成形性に及ぼす加工条件の影響について言及した．本報では拡管方向を限定した多工程成形法について述べる．