(71-0435)TiAl 基合金の室温延性に及ぼす γ→α逆変態によって導入された α2 相の影響

摘要

γ-TiAl 基合金は、α-Ti→γ相変態を利用することにより、α2-Ti3Al/γフルラメラ組織、Duplex組織及び等軸γ組織など様々な組織へと制御可能である。これら相変態を利用した組織制御は、TiAl基合金の機械的性質に著しい影響を与える。Takeyama はDuplex およびNearly-γ組織としたTi-48Al(at. %) 合金に対しγ→α逆変態を用いることで γ組織中にWidmannst?tten 状の?2 相を析出させることで、室温延性が向上することを示した1）。しかし、その詳細な機構については未だ明らかになっていない。したがって本研究は、γ単相合金および、γ→α逆変態とα→?2 変態によってγ相中にα2 相を導入した合金の室温引張変形挙動と、その変形機構を調査することによって、TiAl 基合金の室温延性に及ぼすγ→α逆変態によって導入された ?2 相の影響を明らかにすることを目的とした。