既存山留め壁の再利用

摘要

都市の高密度化にともない既存建物を解体し新築する 事例が一般的になりつつある。建設資材のコストが高い 時期には山留め壁は撤去されていたが、近年では工程や コストなどを考え、残置されることが多い。既存山留め 壁を新築でそのまま使うことが出来れば良いが、山留め 壁の長さが短い、位置が合わないなどの場合には障害物 として多大な時間とコストをかけて撤去することになる。 本報では、障害物となりうる既存山留め壁を補強して 再利用した事例について報告する。