多環芳香族炭化水素の化学構造の対称性が煤初期核形成に与える影響

摘要

自動車から排出される粒子状物質（PM,particulate matter）の環境や健康に与える悪影響から，燃焼場におけるPMの生成の抑制と後処理技術による除去が重要な課題となっている.特に人体への侵入が懸念される粒径数nmから数十nmのナノサイズのPMは，全PMに対する質量割合は小さいものの，粒子数に対する割合は大部分を占める.そのため，PM排出の質量規制に加えて粒子数規制の導入も進hでいる.