ペン習字学習支援システムにおける運筆評価方法の検討

摘要

字の美しさは，字の形や大きさや筆圧等から書き手の性格や適性が判断可能だと考えられており，履歴書などの手書き文書において，字を綺麗に書けることは相手に好印象を与える．古積らは，漢字を正しくきれいに書くことを学ぶための学習システムにおいて，文字毎のサイズと位置を正規化し，運筆速度と筆圧の変化を見て，終筆状態の「止め」，「払い」判定を行っている．本研究では，終筆状態の判定に関して，画毎の平均運筆速度と標準偏差を用いて，「止め」，「払い」の判定と止め払いの程度の判定を行う．また，文字毎の描画に関して，熟達者のデータを基準に評価する．