ケミルミネッセンス法を利用した耐候性材料の評価手法

摘要

プラスチックをはじめとする高分子材料の耐久性評価には促進試験を伴うことが多く、この促進時間が耐久性評価、及び製品開発期間を長期化させることがある。このため、より早く酸化劣化を捉え、促進時間を短くすることが求められている。過酸化物が分解する際の微弱な光を検出するケミルミネッセンス法（CL)は物性試験や他の化学的手法に比べると初期の酸化劣化を判定できる方法として知られている。今回は本CL方法を用いて、光安定化剤の種類と濃度を変えて調整した試験片について、促進試験後の結果と数十分間UVランプを照射した結果との比較を行った。