小スポット950keV線形加速型X線源の産業用非破壊検査への応用

摘要

最大エネルギー1MeV程度の高エネルギーX線源を搭載したCTシステムは、その高透過力を活かし、鉄やアルミニウムまたは銅製の大型構造物の非破壊検査(産業用非破壊検査)に使用されている。そのX線源の電子加速方法には、加速管を使用した線形加速型が採用されることが多い。コッククロフト·ウォルトン回路を使用した静電加速型と比べてX線源内部での放電発生リスクが低く、安定した高エネルギー電子線が得られることがその理由である。