オンマシン自動磨き加工用5軸CAMシステムの開発: ブラシを用いた凹型曲面での磨き加工実験結果

摘要

ボールエンドミルを用いて切削加工を行うと，カッターマークやカプス高さに代表されるような加工表面に凹凸が生じる．この凹凸を無くすためには熟練した職人による手作業が必須であり，磨き加工時間が長いことと高齢化による人材不足が問題になっている．そのため，磨き加工代替手法による自動化が切望され，ロボットの適用が研究されている．しかし，ティーチングや専用治具が必要なため，金型の磨き加工において，汎用性が低いのが現状である．そこで本研究では図1に示すオンマシンでのバリ取り工具を加工面に垂直に制御することで磨き加工を行う手法を提案している．そしてこの手法を用いた自由曲面の磨き加工用の汎用CAMシステムの開発を目的としている．