油潤滑ステップスラスト軸受におけるリンギング現象の検討と油膜圧力分布測定

摘要

ステップスラスト軸受は回転体の軸方向に働く力を受け止める軸受であり，広く用いられているがク軸受の形状や運転条件によってリンギング現象が生じることが指摘されている。しかし，どのような場合にリンギング現象が起きるのかは明らかになっていない．ここでタリンギング現象とは，平滑に仕上げられた2面をすり合わせると，相互に密着して，容易に分離できない密着力が発生する現象である。本研究室における従来のステップスラスト軸受の研究1）では，リンギング現象を確認したが，そのメカニズムの解明はできていない。また，しゆう動面の油膜圧力分布を測定していない。そこで本報では，油潤滑ステップスラスト軸受を用いた実験を行い，リンギング現象の検討としゆう動面の油膜圧力分布の測定を目的とする．