(191-0321)ガス化合物熱分解法を用いた連続鋳造によって作製されたロータス型ポーラス銅の 気孔分布に及ぼすガス化合物の添加方法の影響

摘要

近年、我々の研究グループではガス原子を含む化合物(ガス化合物)の熱分解法を用いたロータス金属の作製方法を開発し、高圧水素ガスを使用せずに一方向に伸びた円柱状の気孔を有するロータス型ポーラス銅(ロータス金属)の作製ができることを明らかにした。[1]しかしながら、この方法で作製されたロータス銅の中心部には引出速度および気孔率に関係せず、近接した気孔がお互いに癒着し気孔径が不均一になる問題点が報告されている。そこで、本研究では均一性の高い気孔径を有するロータス銅の作製を目的として、ガス化合物として使われたTiH2をペレットおよび粉末状で添加し、ガス化合物の添加方法が気孔の均一性に及ぼす影響を調べた。