構造設計における不確かさのモデル化と設計の手戻りリスクを考慮した設計最適化

摘要

設計、開発、運用に潜む不確かさをモデル化することでライフサイクル全体として最適な設計·運用を志向するアプローチが注目を浴びている。本講演では、①構造設計おける不確かさのモデル化、②開発試験データおよびベイズ定理を用いた不確かさの更新、③再設計を考慮した開発プロセスのモデル化④性能と設計手戻りリスクのバランスを考慮した設計最適化のフレームワーク構築、を提案するとともに、宇宙往還機の耐熱材システム（Integrate Thermal Protection System：ITPS（図1）を題材にその効果を示す。