(A2-06_TATSUNO_Daichi)熱可塑性CFRPシートの加熱搬送装置

摘要

炭素繊維複合材料のマトリクス樹脂として熱可塑性樹脂を導入した，炭素繊維強化熱可塑性樹脂（CFRTP）は，軽量化と大量生産が必要な量産自動車等に活用されることが期待されている．CFRTP活用拡大の重要な要素の一つが，CFRTP製品を製造するための短時間成形加工技術であり，素材を製品に仕上げるまでの各種加工技術の確立が待たれている．筆者らはこれまで，シート状のCFRTPを短時間で立体形状に賦形する技術として，加熱したシートを常温の金型で変形させるプレス成形技術について研究してきた．筆者らのプロセスでは，素材の形態として，強化繊維のすきまにあらかじめ樹脂を含浸させた層を重ねて1枚のシートにしたCFRTPシート　いわゆるオルガノ（organo）シートを用いる．