リングローリングシミュレーションのFE解析手法の検討

摘要

リングローリングのFE解析は，従来では時間とコストが課題となっていたリング素材·金型の設計開発を短時間·低コストで実現できる手法であり，実用化が大いに期待される技術である．しかし，リングローリングのFE解析においては，成形中のリングとローリレ·マンドレルとの接触不安定さや，頻発するリメッシングの計算負荷が大きな課題であり，近年まで実用的な精度および計算時間が得られなか、つた．そのため，実体のリングローリングにFE解析を適用し，実体との精度を比較した例は非常に少ない．そこで，本研究では，リングローリングのFE解析に．おいて精度向上と解析時間を短縮できるFE解析手法を検討し，冷間および熱間リングローリングの成形形状を実体と比較して，実用的な計算精度であるかを検証した．