ロードシミュレータにおける汎用波形作成のための一考察（第2報）－加振実験による減衰力特性の影響検討

摘要

1970年代に開発されたロードシミュレータ（以下R/S）は，その後急速に普及し，自動車の強度信頼性評価装置として世界的に活用されている．しかしながら，実走行時の入力や挙動を把握するためには，トランスデューサの選定をはじめとして，車両の実働波計測，計測した実働波を再現するためのイタレーション，それを用いた耐久試験など，いくつものプロセスを踏む必要があり，そのプロセスにおいて多くの課題を有している．そこで自動車技術会疲労信頼性部門委員会路面入力標準化ワーキンググループでは，実働波計測の削減を目的とした汎用波形の作成手法を提案するための検討を行ってきた．