1D-CFD シミュレータと最適化ソフトを使ったBMEP 30bar の高過給ダウンサイジングガソリンエンジンの可能性検討

摘要

地球温暖化への対応として，自動車の燃費向上が強く求められている．最近では電気自動車や燃料電池車が環境にやさしい車として注目されているが，それぞれ電気と水素の製造時に大量にエネルギーを使用してCO_2を排出している現実には多くの人が目をつむっている．筆者の試算では，燃料を火力発電所で燃やして発電して電気や水素を作るより，コージェネ分散システムでもある熱効率の高い最新の自動車エンジンで燃料を燃やす方が総合CO_2排出量が低下する傾向がある．そこで従来エンジンの燃費向上が非常に重要になってくる．燃費と走りの快適さを両立させる過給ダウンサイジングが一般的に普及してきており，この技術を更に向上することが，地球全体に低燃費車を普及させるキイになると筆者は考えている．