事業継続計画策定を支援する建築の非構造部材・建築設備の地震リスクに関する研究(その13)水槽を有する超高層建築における地震時の水賦存量の予測

摘要

本報では、新宿駅西側の評価エリアにおいて、高置水槽方式と仮定した43 棟の超高層建築を対象に水賦存量について試算した。評価エリア内の対象建物では、平日の12時が最も水槽水位が低い結果となり、満水に対して、5 割程度(9,943 m~3)まで低下している。これは、ライフライン途絶時に対して、最も水備蓄が少ない時間であり、水自給の観点から脆弱な時間であると判断できる。次報(その14)では、本報の試算結果を用いて、地震によるライフライン途絶を想定した際の給水自給率について予測評価する。