遷音速レイノルズ数効果試験技術の現状と展望

摘要

宇宙航空研究開発機構（以下、JAXA)では、2m×2m遷音速風洞（JTWT)を運用しているが、達成できるレイノルズ数は旅客機形状で高々2e6程度であり[1]、旅客機に必要とされるレイノルズ数よりも非常に小さい[2]。レイノルズ数はマッハ数、比熱比と並hで空気力学的特性を左右する重要なパラメータであり、飛行条件と合っていることが望ましいが、飛行中のレイノルズ数に近づけるためには、作動気体を加圧するか、総温度を下げることが必要になる。