倉敷基地LPG岩盤貯槽における水封カーテンの構築と気密試験時の地下水挙動評価について

摘要

水封式LPG岩盤貯槽では，貯槽掘削から操業において水封機能を維持するため，水封ボーリングにより加圧給水し，貯槽周辺を所定の水理場に保持する必要がある．このため，水封トンネルから設置した水平と縦のボーリング孔からなる水封カーテンは，岩盤の卓越割れ目に交差する方向にシステマチックな配置を基本とし，更に貯槽掘削のステップ毎に水封孔のシャットイン試験と三次元地下水挙動解析などから，その都度水封機能を分析し，効果的となるよう水封ボーリングの追加対策を行った．本論文では，地下水挙動データの評価と三次元水理地質モデルによる解析やシャットイン試験に基づいて水封カーテンを構築したプロセスを示し，気密試験時の地下水挙動から水封カーテンの仕上がりについての評価を報告する．