オフィスビルにおける流量制御機能を有する自然換気併用ハイブリッド空調システムに関する研究(第6報)実測による室内空気質の把握及びフィルタ設置時における省エネ効果の推計

摘要

1) 本研究で対象とした建物では、室内のエアロゾル粒子濃度は機械換気時に外気濃度の影響を受けにくいが、自然換気時に強く影響を受ける。2) 2013年を対象とした数値シミュレーションによると、PM2.5制御により、自然換気量は年間で8.0%減少し、冷房処理熱量は1.5%増加した。一方、フィルタ有りでは、自然換気量は30.7%減少し、冷房処理熱量は3.7%増加した。また、両ケースの自然換気による処理熱量削減効果に与える影響は大きく、Case2は3/4程度に、Case3では半減した。