住宅バッチ式デシカント空調システムの実装と性能評価（その2）冬季加湿暖房時における最適運用方法に関する検討

摘要

日本は，夏季は高温多湿，冬季には低温低湿と湿度に特徴を持つ国である。住宅における湿気の問題を解決するため，本研究は住宅に導入可能なバッチ式デシカント空調システムの開発を行うものである。既報では、札幌に建てた実験住宅に組み込hだシステムに関して，その設備概要と加湿暖房時における基本性能を示した。特に温水によるデシカント槽への投入熱量に対する熱の有効利用割合やエンタルピー変化に着目し，同時に加湿量に関しても考察を行った。その結果，本システムにおいて無給水による加湿暖房が可能となり，空調に供給した熱量の2〜3割が加湿による潜熱として室内供給されることを確認した。