施設一体型小中—貫校における時程編成と執務スペースの分析: 施設一体型小中—貫校の計画的課題と空間構成に関する研究 その2

摘要

本研究では施設一体型小中一貫校を対象として時程編成と執務スペースについて分析·考察を行い、1)CRゾーニングと学年区分は一致させる必要があること、2)小中一貫教育の効果を高めるためには小中一体型職員室が有効であること、3)教師数が著しく多い場合は小中全教師が同室配置の職員室は執務スペースとして好ましくないため、適当な規模で仕切りを設ける等の工夫が必要であること、4)学年教師コーナーは小学校中·高学年の整備が優先的であること、5)教師コーナーは小規模な打ち合わせや教材置き場として大変有効に利用されること、6)小中一貫教育特有の取り組みを行うための様々な形態の会議ゃ打ち合わせに対応できるよう、会議室やミーティングスペースの数や配置には十分な検討が必要であることを明らかにした。