Aldo Rossi の類推手法の再考: 1970 年代の絵画作品と劇場作品の横断的分析を通して

摘要

土地性から乖離した近代機能主義的な建築思想からの脱却が図られた1950 年代以降、イタリア人建築家アルド・ロッシ［Aldo Rossi,1931-97］は、都市と建築の相互関係に強い視座を持った研究・設計活動を行っており、その過程で類推に基づいた設計思想を展開した。本研究は、彼が1970 年代以降度々言及した絵画制作と演劇空間に着目して類推手法を再考することで、建築設計に留まらない相互的な思想を研究する。