シュルレアリスム芸術家古賀春江のバウハウスを中心としたモダニズム建築観について

摘要

日本で初めてシュルレアリスム絵画を描いた芸術家の一人である古賀春江は、近代化が進む社会をテーマにして、バウハウス等のモダニズム建築を描くことで合理主義を表現した。これは板垣鷹穂の影響がみられるが、線や面といった形態的な美ではなく、モダニズム建築に内包された技術的な側面が美だと言及している点は古賀の評論に多く記述されており、古賀自身の建築観である。