多床室の準個室化に伴う看護作業への影響: 多床室の準個室化による療環境の向上に関する研究　その2

摘要

以上の結果から、S病院及びK病院において設置したベッド間の間仕切りが、物理的に看護業務に支障をきたしていないことが確認できた。また、看護のしやすさには「ベッド周りの広さ」が大きく影響しており、その改善によって全体的に看護業務のしゃすさが向上することが確認できた。この点については、面積が拡大していない場合でも、病室内の整理整頓がよくなるなど、心理的な有効空間の拡大でも効果があることを確認した。加えて「清潔感」も有力な影響要因であることを確認した。