簡易グローブ温度計による室内空調制御に関する研究

摘要

オフィスビルにおいて窓面からの透過日射や熱放射などの影響を強く受けるペリメータゾーンにおいては、放射熱環境を考慮した空調制御がなされることが望まれる。既報においてピンポン球を使った簡易グローブ温度計の有効性について検討した。簡易グローブ温度計で測定したデータは、電力線通信(PLC:Power Line Communications)や無線を利用することで、居住者ごとの快適感に応じて空調制御することにも利用できるので、快適性と省エネルギーの両立につながるものと考える。本報では簡易グローブ温度計を用いた夏期および冬期空調制御実験について報告する。