東欧社会主義政権下における歴史遺産の保護についての研究: ルーマニア人修復建築家ヨアナ•グリゴレスクの活動についての検証 その2

摘要

ヨアナ•グリゴレスクは修復という行為において歴史性を重hじ、修道院を創建時の形態に戻した。 一方で、ルーマニアの土着性をデザインのベースにしながら、時代性と独自性を含hだ自己表現も展開した。それは修復が自己表現の場に成りうるといった新しい修復の価値観であり、修復建築家が自己表現を追求した好例である。