改修工事におけるエコ生産のための 3 次元レーザースキャナーを用いた計測技術の開発（その１）既存建築物の計測と点群データの解析に基づく躯体モデルの作成

摘要

建築物の改修工事においては、既存建物の躯体、仕上げ、設備等の位置や寸法?形状について正確な情報が必要となるが、古い建物の多くは竣工図の不備や紛失などによって十分な図面情報が得られていない場合も多い。また、躯体や仕上げ、設備等の位置や寸法は施工誤差も多く含まれており、必ずしも竣工図の寸法通りではない。このため、改修時においては現場合わせによる部材の切断や加工が各所で必要になり、多くの残材廃棄物が発生している。