女性の力を活用した既存地域組織の活性化に基づく共助体制の構築:市民の防災力向上に向けてその50

摘要

前報に続き、23区を対象に共助に関する調査を行う。防災意識の高い60代、共助意識の高い30～40代の女性を活用することで、災害時の共助体制の構築を検討する。そのため女性の地域組織活動と共助意識を調査し、既存地域組織同士の新たな連携を模索する。女性の日常の地域組織活動と共助意識を調査し、共助への関心が類似する組織を見つけ、新たな連携を模索するための調査を実施した。23区から、下町文化の残る足立区、高層ビルが多い品川区、中央区、港区、文京区を対象とした（表１ ）。回答者年代は共助意識が高く活動を期待できる30～60代とした。単身世帯は共助意識が低いと考えられるため、足立区、品川区では配偶者ありとなしの割合を2：1でサンプリングした。