紙搬送に及ぼすゴムローラへの紙粉付着の影響真実接触面積と摩擦摩耗特性

摘要

プリンタにおけ紙詰まりは紙搬送用ゴムローラniokeru摩擦低下によって発生し，その主な原因は紙粉付着であるが，紙粉が給紙性能に影響を及ぼす詳細なメカニズムは明らかになっていない．そこで，紙粉の付着が摩擦特性や真実接触面積 1)に及ぼす影響を明らかにすることが重要と考えられる 2)．ゴムローラの表面への紙粉付着を観察する手段として，顕微鏡による直接観察が有効と考えられるが，全長数cmのゴムローラを高精度に観察するためには広視野かつ高分解能が必要とされる．そこで本研究では広視野レーザ顕微鏡 1)を用いて通紙前後のゴムローラとガラス板との接触面観察を行った．この手法により真実接触面積を定量化し，紙粉が真実接触面積および摩擦特性に及ぼす影響を明らかにした．