高分解能偏波干渉合成開口レーダのデジタル地形図生成におけるピクセルごとの相違に着目した散乱機構重み付けベクトルの最適化

摘要

干渉型合成開口レーダ（interferometric SAR: InSAR）によって取得される干渉位相画像には位相特異点（sin-gular point: SP）と呼ばれる回転成分が多数存在し、デジタル地形図（Digital Elevation Model: DEM）を生成する際に一意に標高値を決定することができず、作成されるDEM の信頼性が低下してしまう。この問題を解決する手法として偏波情報を盛り込んだ多偏波干渉型合成開口レーダ（polarimetric interferometric SAR: PolIn-SAR）による手法が存在する。我々は、PolInSAR に出てくる散乱機構重み付けベクトルの最適化をピクセルごとの相違に着目して計算することで、従来のPolInSARによるDEM 生成における位相マップの不連続性という課題を解決しSP の生成を抑えSN 比の高いDEM を得た[1]。