大地震災害後における摂南大学の帰宅支援策: 歩行実験に基づく帰宅ルートの選定

摘要

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震では、東京都心部からの帰宅困難者が多数発生した。摂南大学寝屋川キャンパス（以下、本学と呼ぶ）には約6000名(入学定員換算)の学生が通学しており、学生の多くは京阪電車寝屋川駅を利用している。よって、地震後の京阪電車の運行停止時には相当数の帰宅困難者が発生すると予想される。そこで本研究では、本学の帰宅支援対策に資することを目的とし、本学からのより安全な帰宅ルートを検討するために歩行実験を行う。また、本学の帰宅支援策に関する課題についてまとめる。