掛川市生涯学習まちづくり土地条例に基づくまちづくり計画の運用とまちづくり組織の運営体制の実態に関する研究: 地区計画型まちづくり地区に着目して

摘要

静岡県掛川市では、1991 年に生涯学習まちづくり土地条例：（以下、土地条例と呼ぶ）を全国に先駆けて制定し、現在までに約20 年の運用実績がある。しかし、制度導入後、当初の背景としてあったバブル期の投機的土地開発の増大化とは異なり、現在では不耕作農地の増大や集落の衰退といったように、当初の課題が大きく変わってきている。また、まちづくり活動が長期化するに及んで、持続的な活動の在り方も再検証することが必要だと考えられる。よって本研究では、地区計画型の当初の土地利用構想図の関係とその現状、また、まちづくり組織の体制と、その運営資金の体制を把握し、地区計画型まちづくりの現状と課題について明らかにする。