制振制御された自動倉庫ラックの地震応答特性荷物の配置に着目した制振効果の検討

摘要

先の大地震の影響で自動搬送システムを有する倉庫にて、荷物を格納するラックと呼ばれる多層棚から荷物が落下して破損する被害が確認された。これを受け、速度依存型の制振ダンパーを用いた制振制御技術を適用したラックが新たに開発されている。ラックの荷物配置が変化することで、ダンパーの制振効果に差異が生じることが想定される。本報では、これまでに実施された振動台実験の結果1)と地震応答解析により、荷物配置が異なる場合のダンパーの制振効果について検討する。