住民意識調査に基づく地域総合評価からみた地域活動の改善 セーフコミュニティ実施地区におけるケーススタディ（その２）

摘要

セーフコミュニティ（SC）では活動の評価と改善を繰り返す継続的なプログラムを行うことが求められる。これはSC に限らず、行政政策や地域活動での重要な視点であり、これからはある目標を達成するための活動の評価を行う姿勢が求められる。既報1)では、地域活動の参加意向を高めるモデルとして「関与度→充実度→重要度→参加意向」のパス解析結果が得られている。しかし、活動プログラムの実施・評価と地域の総合評価との関連を明らかにすることが課題とされた。そこで本稿では関与度（経験・認知）と総合評価の関係についてパス解析を用いて明らかにし、さらにその結果を活動の充実度と照らし合わせることで、地域活動の今後の方向性を示す一助とすることを目的とした。