学校におけるコミュニティスペースの設計手法に関する研究( その2) 中庭及び隣接屋内共用空間の利用実態に関する夏期及び秋期調査事例

摘要

6 月、9 月は温度、利用実態について同様の傾向が見られた。一方、11 月は温度が低くなることにより、利用者が減少する傾向が見られた。次報では、冬期2 月の結果を合わせた比較の考察を行う予定である。生徒や保護者にとって学校選択の重要な要素として、キャンパス空間の魅力が挙げられる。そこで本研究では、改修後の学校建築におけるコミュニティスペースに着目する。コミュニティスペースといってもその利用のしかたは多様であり、利用目的やその場の滞在時間によって変化する。対象とする中庭及び隣接する屋内空間が生徒たちによってどのように使われているのかを環境特性調査、目視定点観測及びアンケートにより包括的に調査し、総合的な視点から学校の中庭及び隣接屋内空間における設計手法の検討を行う。前報においては、夏期の結果を示した。本報では夏期と秋期の結果を比較し、考察する。