解析モデリングが平行流を受ける片持ち矩形平板のフラッタに与える影響

摘要

機械・構造物は多くの場合，それらの性能を発揮するときに周囲流体の影響を受けている．しかし，機械・構造物が流体との相互作用により振動を起こすと，十分な性能が発揮できなくなったり，故障や事故を起こしたりする．さらに近年，機械・構造物の多くは高速化が進んでおり，それに伴って相対的に周囲流体も高速化し，故障や事故が起こりやすくなっている．そのため，機械・構造物の励振問題の取り扱いはますます重要になっている．ここでは，平行流を受ける片持ち柔軟平板の動的安定性に着目し，自励振動，すなわちフラッタやダイバージェンスと呼ばれる不安定挙動について考察する．これらの現象については多くの研究がなされているが，解析手法の違いによる差が認められているのが現状である．