マレーシア、ベトナム、タイ市場の課題JETRO、食品輸出セミナー開催

摘要

JETROは7月9日、海外に配置している 専門家を講師とする「食品輸出セミナー」を 同本部内で開催した。マレーシア、ベトナム、 タイの3国から、現地における日本食品の可 能性や、輸出にあたって留意すべき点など、 最新情報が提供された。以下、概要。《マレーシア》日本食を食べる中心は華人 系だったが、最近、人口の約7割（約2000万 人）を占めるマレ一系（ムスリム）の所得が 伸長し、SNSの広がりもあり、日本食への興 味、関心が広がっている。日本食レストラン の業態も寿司、ラーメン、とんかつ、デザ一 トまで多様化、専門店化が進行。小売店でも 日本産食品や惣菜の品数が増加。対ムスリム にはハラルが必須だが、日本で認証取得した ハラル食品は、高くつくからやめたほうが良 い。現地でハラルは付加価値にはならない。 マレーシアの平均年齢は28.3歳、人口も増加 しており、今後の市場としては魅力がある。 成人の13が肥満、5人に1人が糖尿病で、 健康志向や美容への意識が高まっている点で も、日本食は期待される。高速道路が整備さ れ、通勤時間帯以外渋滞もないので、生鮮品 の拡大余地も大きい。