鋼管柱塗装装置の開発

摘要

当社の電力設備には亜鉛めつき鋼の支持物（電化柱約3.2万本、ビーム約5.7万基）が数多く設備されており、それらは劣化状況に応じて塗装を実施して延命を図っている。塗装作業は、塗装前の下地処理及び、下塗りと上塗りの2回塗りで構成され、多くの時間と労力を必要としていた。当社では下塗りと上塗りを一度に行える「1回塗り塗料」の開発により塗装の効率化を推進してきたが、作業については未だ刷毛を用いて人力で行っている。このため、更なる効率化と労力低減を目的として塗装作業の機械化に取り組み、鋼管柱に対して地上から電柱バンドまでの約5mを塗装できる装置を開発した。（図一1）