「体験型実習」から始まる「高校生による自然再生」の活動

摘要

体験型実習は、川を理解するうえで、物理、化学、生物といった個別に学ぶ教科を組み合わせていくことの必要性や、国土交通省や地方自治体の役割を伝える良い機会ともなります。体験型実習を行った後、生徒にアンケートを取ると、「川や研究への興味が増した」や「進路を考えるきっかけになつた」といった回答がありました。選択制となっている総合学習の授業時間を使っての活動であるため定員があるのですが、今では定員を超える希望者が出るなど人気があります。高校生による自然再生の活動は、注目を集め新聞でも取り上げられました。さらに、「研究デザイン」の重要性を理解した上で、石積みなどの効果を検証した取り組みは専門家からの評価も高く、多治見高校として内閣総理大臣賞や生態学会での審査員特別賞など、数多くの受賞に至っています(写真-4)。