令和3年度九州管内電気事故概要及び電気事故事例について

摘要

被災者は有資格者で、感電の危険性は十分認識されていたと思われ、ご自身の意識では、これまでは感電しなかった、今回も大丈夫との過信があつたかもしれません。しかし、充電された電気設備への近接作業に潜んでいる感電リスクを認識していたとは思えず、感電を防止する行動が取られていません。死亡事故にならなかったのは、不幸中の幸いと言わざるを得ません。感電事故防止の最善策は停電して作業を行うことですが、止むを得ず部分的に停電して作業を行わざるを得ない場合もあります。作業担当者と保安担当者が安全品質を実現する高い意識を持ち、良好なコミュニケーションで意思疎通を図り、プロの知恵を結集して、感電事故を防止しましょう。この事例が、そのための一助となれば幸いです。