装置産業から見た腐食防食技術

摘要

2020年より理事を拝命いたしました三菱ケミカル（株）の大津と申します．これまでは学会を通じて専門家との技術交流の機会や技術的知見を得るなど恩恵を受ける立場でしたが，微力ながら本会の発展に貢献できればと思います．さて，この材料と環境の会誌が手元に届くと，先ずは，巻頭にある展望を拝読するようにしています．会誌の最初なので，どのような方がどのようなことを書かれているか興味があるからですが，今軌　展望の執筆を依頼されて理事の業務の一つであることを認識した次第です．人が書いているのを読むのは気楽なのですが，いざ自分が執筆するとなると，かねてからこのような文章を書く機会がないため，どのような内容にしようかとか何かヒントにならないかと，過去の記事を読み返してみたりもしましたが，なかなか考えがまとまらず，大変苦労しております．日頃からふと思ったこと感じたことを文章化することなどありませんでしたから，この機会に考えてみました．