IFAC Symposium on Automatic Control in Aerospace参加報告

摘要

IFAC（国際自動制御連盟）の宇宙航空技術委員会（Aerospace Technical Committee）主催の第16回の上記シンポジウムが2004年6月14～18日にロシア連邦の第2の都市サンクトペテルブルグで開催された．これは宇宙航空技術委員会のメインシンポジウムであり，3年に一度開かれる．IFACの世界大会も3年に一度開かれる（2002年バルセロナ，2005年プラハ）が，本シンポジウムはその前年に開かれることになつている．今回は，世界25カ国から200編（うちポスター発表が111編）の論文が集まったが，日本からは，ロシアの50編に次ぐ25編の論文が採択され，一大勢力であつた．なお，日本に次いでアメリカが17，フランスが15，英国14，イタリア13，ドイツ11，韓国10の論文採択数となっている．また，組織別では，大学・宇宙機関から119編，企業から81編となっており，企業からの論文数が多いのも特徴的であろう．発表は水曜日午後（3パラレルセッション）を除いてすべて単一セッションで実施され，また，夕方にはポスターセッションが3日間にわたり実施されたが，ポスター会場は18時過ぎまで大賑わいで，お茶とクッキーをつまみながら活発な議論がなされていた．