学習人材のための生き生きとした情報サービスを目指して

摘要

極めて変化の激しい時代が到来している。 欧州連合時代の到来，地球温暖化問題，内分泌撹乱物質問題，クローン技術生命倫理問題，産業技術·高等教育グロ－バルスタンダード化問題，国際テロ事件続発問題，新型肺炎ウィルス問題等，従来のものの見方を大幅に覆さざるを得ない新事実が次から次へと登場している。世界の仕組みが変わり科学という知の形態の未解明部分がクローズアップされている。 物理学者R．P．Feynmanは「もとより科学的知識とは，すべて不確かなものばかり」と述べているがその例証が以前にも増して高速度に蓄積されつつある。 科学技術の急進展は時代変化をさらに加速している。ヒトゲノムの解読は生物学·医学研究領域に網羅的，体系的という学術的アプローチの革新を齎している。 ユビキタス情報社会の到来はあらゆるところで量には制限を設けずに情報を獲得·発信することを可能としつつある。 変化に無関心で臨むのか，変化を意識しつつも激変には追従できずに潰されていくのか，変化に応じて学習能力を高め時代の牽引役を担えるのか，今，時代は個人に生き方の選択を問い掛けているように思われる。