PALSARを活用したィンドネシァの森林資源 モニタリング技協力プロジェクト

摘要

インドネシアは，ブラジル，コンゴ民主共和国に次ぐ世界第3位の規模の熱帯林を有し，その森林面 積は，国土面積（187.8百万ha)の52.4%を占める 98.5百万haである（表1)。一方，インドネシアで は，農地，オイルパームゃゴムのプランテーション， 鉱山開発等のH的による森林の転用，森林火災，違 法伐採などにより2003年から2006年の間に毎年 1.17百万ha (森林面積の約1.2%)の森林が減少し た（表2)。インドネシアの森林減少の問題は，同 国の豊富な生物多様性に著しい悪影響を及ぼし，森 林からのC02排出量が同国の排出量全体の47%と 最大となる2)など地球環境に重大な影響を与えるこ ととなつている。この問題に対応するためには，森 林減少要因を明らかにしてその防止策をとるととも に，森林の状況を的確に把握するためのモニタリン グ体制を持つことが必要である。