アカシア、マンギゥム及びユーカリプタス、ぺリタ 植林は土壌養分環境にどのような影響を与えるか？: ィンドネシァ南スマトラ州における事例から

摘要

世界的なパルプの需要拡大に伴い，東南アジア熱 帯地域においてはアカシア類，ユーカリ類などの早 生樹を用いた商業造林が拡大している。特にィンドネシァで100万haを超えるパルプ用植林地が存在 しており，そのほとhどが早生樹アカシア'マンギ ゥムである1)。早生樹植林では，生産の最大化を図るためおよそ 6-8年といった短いサイクルで植林-伐採が繰り返 され，収穫時には材と共にその中に含まれる養分も 同時に系外へ持ちだされる。そのため早生樹植林の 繰り返しは土壌養分の収奪を引き起こす可能性が高 く，しかもこうした商業植林の多く力;.熱帯地域 に固有の貧栄養土壌であるァクリソルやフェラルソ ルの分布する地域を主な対象地として実施される。 その結果，こうした早生樹による短伐期施業の繰り 返しが土壌養分プールの消耗、枯渴をもたらし，持 続可能な木材生産の障害となる恐れが指摘されている0