「地球環境を守るために一失われた森林を再生する－」日本沙漠学会、森林総合研究所合同公開シンポジウム報告

摘要

地球は“線の惑星”と言われるが，その陸地面積の3分の1は砂漠などの『荒漠地』で，それは急激に拡大している。荒漠地の拡大，ないし，『砂漠化』は，おもに農地や森林の不適切な管理によって土地が痩せ，農地や林地としての利用ができなくなり，放棄されることによる。温暖で，適度な降水があり，自然に樹木が生い茂っていく日本では，急激な『砂漠化』は，実感として捉えにくい。しかし，砂漠化は今現在も地球上のあちこちで進行している。森林や農地だったところで植物が育たなくなるということば，そこに住む人々が生活できなくなるということである。人間活動の影響で砂漠化した土地は植林して修復することが望ましい。