第11章照明関連の法規および統計

摘要

2013年に制定?改正された照明に関する日本工業会規格（JIS）は22件あった．また国際規格については，照明に関するIEC規格として18件が制定?改訂され発行された．電気用品安全法関係では，「電気用品の技術上の基準を定める省令の全部を改正する省令」が2013年7月1日に公布された．本省令改正は，電気用品安全法において，技術進歩や新製品へより柔軟な対応を可能にするため，いわゆる「性能規定化」を行うものであり，2014年1月1日に施行される．団体規格類は，技術資料，ガイドを含め3団体で21件が制定?改訂された．需要統計関係では，電球類の生産は数量で前年比89.5%，金額でも91.4%となり昨年に続き，大きな落ち込みとなった．LEDランプ（電球形）も，生産拠点の海外移転の影響を受けて生産数量が低下し，震災の影響のあった2011年をさらに下回った．照明器具の生産は一般照明の落ち込みは継続し，数量で93.7%，金額で89.7%と前年を下回った．一方，経産省の統計に含まれていないLED照明器具は，（一社）日本照明器具工業会の自主統計によると生産金額では対前年137.4%と大幅に伸長したが，伸び率はやや鈍化し，単価下落の影響もあり，LED照明器具を加味しても，照明器具全体の台数は前年を上回るも，金額では昨年度を若干下回る結果となった．電力需要については，昨年3月から4月上旬にかけての気温や，11月下旬から1月にかけての気温が前年に比べおおむね高めに推移し，暖房需要が減少したことなどから，対前年比99.3%と前年を下回った.